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【イベントレポート】第3回 イノベーション・エクスチェンジ 最新ICTでイノベーションを起こす! 2013.02.28

( 13年03月29日 ) IMG_0610

第3回イノベーション・エクスチェンジは、日本で最先端のICTクリエータを生み出し続ける IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「未踏IT人材発掘・育成事業」からスーパークリエータ等を招聘し、その独創的なアイデアやICT技術と、大阪が強みとして有するものづくり分野を中心とする技術・事業との融合を図ることにより、新しいプロジェクト創出をめざす取り組みとして実施しました。

まず、IPA IT人材育成本部産学連携推進センター 次長である神島 万喜也氏より、「未踏IT人材発掘・育成事業」についてご紹介いただいた後、自身が開発したICT技術の事業化をめざす下記6名のクリエータに、技術およびビジネスについて発表をしていただきました。

株式会社キビテク 代表取締役社長 林 まりか 氏

つかむ、微妙になでるなどの多様な触れ合い方に応じて反応する人同士のふれあいのセンシング技術とそれを用いたゲームシステムのプロトタイプの紹介
http://etherinductor.com/

 

フェアリーデバイセズ株式会社 代表取締役CEO 藤野 真人 氏

複数のセンサー/リアルタイム音響処理を併用して、バイオリンを自律演奏するデバイス開発を通して培われた音楽情報処理、音声信号処理、音声認識等のデータ処理技術をコアコンピタンスとした新しいユーザーインターフェースの紹介

http://www.fairydevices.jp/component/content/article/118-instruments-ghost-pla

 

株式会社ベストティーチャー 取締役CTO 後藤 正樹 氏

iPadなどのタブレット型端末を一人一台持っている環境で、 学校や塾など授業中に利用することを意識した新しいLMS (Learning Management System)の紹介
https://sites.google.com/site/realtimelms/home

 

ジセカイ株式会社 取締役・アーティスト 落合 陽一 氏

コロイド溶液と超音波を用いた変形スクリーン技術およびそれらの応用によるディスプレイである「コロイドディスプレイ」等を中心に、ここ数年で開発したテクノロジーやメディアアート作品の紹介
http://www.bbc.co.uk/news/technology-18671061

 

合同会社アバクス 代表 齋藤 達也 氏

iPhone や Android 等の携帯端末に外部装置を接続するためのインターフェースを提供するpipoIO (ピポアイオー)の紹介

 

株式会社ATR Creative チーフプロデューサー 高橋 徹 氏

歴史や文化、街での経験や記憶、身体の動きなどといったアナログな体験とデジタルなテクノロジーをつなぐ、UXデザインを考慮した新しい情報メディアや情報サービスの紹介
http://atr-c.jp/burari/
http://atr-c.jp/mm/

会場では、システム開発や電子機器開発等に携わる約90名の参加者が来場し、各クリエータの斬新な技術の発表に耳を傾けていました。

その後、「イノベーションはここから始まる!」をテーマに、世界で活躍するイノベーターをパネラーとして、ディスカッションを行いました。

登壇者は、サイボウズ株式会社を創業し、アメリカでのビジネス経験も豊富な高須賀 宣 氏、自身のアンドロイドを創り、「世界を変える8人の天才」にも選出された大阪大学大学院基礎工学研究科教授 石黒 浩 氏。そして、研究者であり、技術の事業化に向けたコーディネーターでもある株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 宮下 敬宏 氏の3名。
それぞれの立場から、イノベーション創出や事業のグローバル展開について、また、大阪に対する想いを、大いに語っていただきました。

高須賀氏は、人種、国、言語など、生活を変えてしまうものこそがイノベーションであり、日本からは、GoogleやAppleやtwitterが起こしたようなイノベーションは生まれていない、と語ります。そして、イノベーションを起こすには、マーケットがなくても不確実なものに飛び込んでいく勇気が必要である、とお話いただきました。

石黒氏は、日本は丁寧にものづくりをすることができるので、今一度、本気を出してきっちりと製品を作っていくと、世界でも確実なマーケットが狙えるのではないか、と語ります。ものづくりの場合は、インターネット経由のやりとりだけでなく、実際にものを見て顔を合わせて打ち合わせをする必要があり、大阪は、製造業や研究機関などの集積がちょうどよいスケール感で展開されている場所だとお話いただきました。

宮下氏からも、大阪は目利きがすごく、開発した製品・サービス等を一緒に育てていってくれる気質があり、トップを走る技術者、研究者を繋ぎながら加速するプラットフォームを作ることがグローバルイノベーションに近づけるのではないか、とお話いただきました。

ディスカッションは、大阪にグローバルイノベーションを創出していく場を作ることに対する期待と、こういった議論を継続していき、人が繋がっていく火種を絶やさないようにすることが大切だという石黒氏の言葉で締めくくられました。

そして、情報交換会においては、ICTを活用した製品のポスター展示も行っており、会場では、クリエータの方も交えながら、製品のデモンストレーションや技術解説を通じ、活発な意見交換が行われました。

※ポスター展示の概要については、下記URL参照
http://www.innovation-osaka.jp/ja/reports/621

今回の取組みから、発表者したクリエータや技術発表やポスター展示を行った企業・大学に対して、約60件のマッチングが行われました。

今後、大阪の強みであるものづくりとICTを組み合わせることで、グローバルに展開可能なビジネス創出に向けて様々なサポートをしてまいります。

( 13年03月29日 )
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