OHC People【起業家紹介】

【足底感覚検査装置】容易に糖尿病の早期発見をめざす

( 15年12月24日 ) Exif_JPEG_PICTURE

吉村 眞一 氏
  • 吉村 眞一 氏
  • 株式会社飛鳥電機製作所 代表取締役社長
  • 足を乗せるだけで検査ができる「足底感覚検査装置」の開発。
  • http://www.asuka-denki.jp
  • 製品・サービス概要について教えてください。
  • 通常、人の感覚機能の検査は対象者の主観に基づくものであり、段階的に感覚刺激を加えるなど、複雑な手順を要します。触覚や圧覚などの体表面の感覚機能検査分野では、刺激の定量化の難しさや手順の複雑さから、簡便で信頼性・妥当性の高い装置開発が行われてこなかったのです。しかし、弊社の「足底感覚検査装置」は、刺激提示装置部に足底を乗せるだけで検査が開始できる仕組み。自動的に検査刺激が提示され、押ボタンで刺激に応答する原理なので、聴覚検査に類似した簡便な検査を実施することができます。

    そもそもこの装置は、医療機関での検査器具としての使用を想定してつくりました。よって、医療機関の医師や看護師・検査技師等が主たるユーザーになると思います。でも最終的には、個人を対象にし、健康管理のための生活習慣病の予防診断として使用してもらえることが目標ですね。体表面の感覚機能の検査は、特に糖尿病患者の神経障害の進行度を客観的に把握する上で極めて有用です。糖尿病の三大合併症である「神経障害」は最も早期に出現し、その頻度も高いですが、自覚しづらい上に症状の把握も難しいもの。四肢の末梢部、特に手よりも足部から出現するため、足趾(足の指)を含めた足底面の感覚閾値の上昇を的確に検出できれば、糖尿病合併症の身体症状を早期に捉えることができます。なので、足底の客観的な感覚検査が可能な本検査装置は、患者に生活習慣改善への動機付けを行い、診断及び予防といった今までになかった医療機器として、大きく社会貢献できると思っています!

  • キャリアについて教えてください。
  • 25年前より嗅覚・味覚刺激装置を作成し、脳波による評価実験に参加してきました。また、液晶パネルやプリント基板検査装置などの設計、製造も手掛けてきました。そして現在、これまで培ってきた液晶パネル用検査装置の技術及び脳波実験を応用し、容易に糖尿病を早期発見できる足底感覚評価装置で医療機器分野への参入をめざし、2017年春までに改良医療機器の承認を取得し、販売していきたいと思っています。
  • ビジネスで大切にしていることと、その理由を教えてください。
  • 仕事に対しては常に全力を心がけ、社会に少しでも貢献できることができればと常々考えながら日々を送っています。現実はそんなに甘くはないですが、つまり「努力」の一言に尽きるということですね。現在開発を行っている足底感覚検査装置は、正に社会貢献ができる製品になると信じ、完成を夢見て1歩1歩進んでおります。
  • 3年後、どのようになっていたいですか?
  • 先ほど述べたように、足底感覚検査装置に対して業許可を取り、改良医療機器として薬事承認を受けたいと思っています。そして、まずは国内の病院施設や診療施設に販売し、糖尿病患者の病状進行抑止に貢献したいです。また、その実績を元に、個人用健康管理機器として全国5500万世帯を対象として販売し、糖尿病予備軍も含めて2050万人の人達の病気進行を食い止め、これ以上糖尿病患者が増えないようにしたいですね。
    世界では、現在糖尿病患者数は3億6000万人ですが、2030年には5億人を超えると言われています。こうした背景から、最終的には世界に販売を広げることで、糖尿病患者が減少する世界にしたいと思っています!

  • ( 15年12月24日 )
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