Innovators

ガンダムと同じ全長の18mロボットをつくる、それが私の夢

( 13年04月11日 ) hajime_main

有限会社はじめ研究所 | 代表取締役 坂本 元氏
http://www.hajimerobot.co.jp 4M ROBOT PROJECT(facebook)
上智大学卒業後、川崎重工に入社。その後2002年に有限会社はじめ研究所を設立。関西学院大学大学院博士号取得。ロボカップ世界大会、ROBO-ONE、ロボスクェア杯で常に優勝またはトップレベルの順位を獲得。ガンダムと同じ身長のヒューマノイド製造の夢を追う。

夢だったガンダムが独立のキッカケ。

私は以前、川崎重工で大型機械を制御するソフトウェアの設計をはじめ、それらの機械を動かすための制御の調整業務を11年間ほどしていました。

hajime_photo01普通のサラリーマンだったのですが、退社した後、何がしたいかと考えたとき、子供の頃の夢だった「ガンダム」をつくりたいと思ったんです。

2002年にはじめ研究所を起ち上げ、最初に製作したのは身長40cmの小型ヒューマノイドロボットでした。小型のものから徐々に大きくしていき、2009年には身長2mのロボットの開発に成功。そして2010年より身長4mの世界最大のヒューマノイドロボットの開発を開始し、昨年の夏には下半身とコクピットの椅子までが完成。ロボットがしゃがんでの人の乗り込みや、最大の課題だった二足歩行もクリアしています。現在は上半身と外装デザインの詳細設計・製作に取り組み、完成は今年(2013年)の末頃を目標にしています。今までのロボットと違ってコクピット内蔵型ですから、従来のラジコン操縦とは違い、人が乗ることを考えて安全面には十分配慮しなければなりません。そのあたりは一番気を使いましたね。また、現在の動作スピードはゆっくりなので、これまでに培った技術で、歩行スピードを向上させようと考えています。

町工場のプロフェッショナルと一緒に。

ヒューマノイドロボット製作の始まりは自宅の畳の部屋でした。一人でこつこつとロボットをつくり続け、だんだん大きくしていくうちに仲間も増えていきました。今では大阪市西淀川区にある町工場の異業種交流会「西淀川経営改善研究会(NKK)」に所属する有志メンバーと共にヒューマノイドロボットの開発に当たっています。実はメンバーの中にはガンダムを知らない世代の人もいます。ものづくりが大好きなプロフェッショナルな人々、下請けとしての部品だけでなく世界一の完成品を作ってみたいプロフェッショナルな人々。

hajime_photo02
彼らのモチベーションが原動力です。毎月定例会で進捗状況の報告やアイデア等の意見交換を行い、仕事の合間や仕事が終わった後に、それぞれが自分たちの持つ最高の技術をつぎ込んでつくった部品をこの開発へ集結させています。4mロボットの販売価格は最低価格5千万円から。大手スポンサーや販売先も探していますが、今のところ開発資金もメンバーの持ち出しです。でも私とメンバーの夢の集合体である巨大ヒューマノイドロボットの開発に、多くの方が賛同してくださり、たくさんの応援メッセージや開発資金を贈っていただけるのは大きな励みになっています。

SNSを通じて世界に発信。

hajime_photo03海外では、世界的なロボットのサッカー大会「ロボカップ」に2005年から参加し、2006年には、ドイツのダルムシュタット工科大学と共同チームを結成。ロボカップ専用のヒューマノイドロボットを開発して参加しました。今は、ロボカップには私自身は参加していませんが、千葉工業大学と共同開発している小型・中型ロボットは、現在も世界トップレベルで競い続けています。

4m ロボットに関しては、facebookに開発状況を英語で投稿しています。実際、海外の方から問い合わせがあったりするんですよ。「ロボットを販売してほしい」とか、「このプロジェクトに参加したいんだけど」といった内容です。
日本人も海外の方も同じスピリットを持つことができるのがものづくりの世界。私の使命はものづくりの夢に取組むことと、夢に取組む姿を発信し続けることです。最終目標はガンダムと同じ全長の18mのヒューマノイドロボット。自分の持っていないものを持っている、一緒にアイデアを出し合ってロボットづくりに取組んでくれる、そんな人であれば一度会いたいですね。

( 13年04月11日 )
  • ※ 最初は大阪イノベーションハブが間に入らせていただきますが、最終的にはプレイヤーの判断によりますので、
    必ず連絡がとれるとは限りません。ご了承ください。
PAGE TOP