Innovators

イノベーションに必要なのはアイデアとスピードと行動力

( 13年02月28日 ) img_r1_c1

株式会社Cerevo | 代表取締役 岩佐 琢磨 氏
パナソニックという大きな組織に入りながらも、「今まで見たこともない家電を作る」ために自ら家電メーカーとして2007年独立。サービス系のITベンチャーが多い日本において、ものづくりで起業し、各界から注目を集める異色の存在。

大阪が持つ産業のベースを活かせばいい

僕はパナソニックの中では出る杭でした。出る杭は叩かれるって言うけれど、僕はパナソニックの中ではチャレンジさせてもらったと思っています。会社を出てからは叩かれませんね。僕のような形態で家電メーカーをやっているのは僕も含めて2~3社です。家電メーカーっていうのは大阪とゆかりが深いんですね。加工工場もとても多い。全く何もないところに種をまくんではなく、あるものは使わせてもらえばいいんじゃないかと思うんです。大阪には専門特化した技術や企業が集積している。でもその一方で、スタートアップにジョインして一緒にやっていこうという人がとても少ない。そこは変化してほしいところです。うちは、製造は他社に任せるファブレスメーカーです。普通に、東南アジアなどの外国で作っています。しかし、大切なのは「何を作るか」です。その点、日本は非常に強い。

家電メーカーでは想像できないぐらいのスピードが、力になる。

ものづくりの新たな試みとして、今回、大阪市で実施された「ものアプリハッカソン」(http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/000003/)にも少し触れておこうと思います。「IT勉強会カレンダー」(※)というGoogleカレンダーを探してみてください。ビッシリと詰まったスケジュールが出てきます。このような取組みは全国各地で行われているんです。それでも、僕の知る限りソフトだけではなくハードまで作ったのは「ものアプリハッカソン」が初めてだと思うんです。その中にはマスプロダクションまで走っても良いようなアイディアもあった。3Dプリンターなどを使用して、外装も含めて普通の家電メーカーでは想像できないぐらいの早さで物事が進んでいく。大手家電メーカーなら、早くても製品化まで14ヶ月かかるんですよ。このスピードの違いが、力になるわけです。

アイデアがあるだけではダメ。最初にものを作った人がエライ!

例えば、何か新しいアイデアでものを作ったとして、ソーシャルメディアで情報を流したとします。その商品がニッチ市場であったとしても、ソーシャルメディアを通すことで、世界規模で見ればひとつの大きなレイヤーができる。そうすれば用途が爆発的に広がるわけです。
ひとつの例で見てみましょう。部屋を自動で掃除するお掃除ロボット「ルンバ」のメーカーがトイレ(バスルーム)専用掃除機(※)をリリースしました。こんなの売れるのかな?と思っても、世界にはそれを欲しいという人が必ずいるんです。ソーシャルメディアを通じて情報を発信することで需要が生まれる。他にも「雨どい専用お掃除ロボット」なんていうのもあります。これも同じです。ニッチな商品であっても、市場を世界に持ってくることで商品として成立するわけです。僕が言いたいのは、アイデアをもっているだけではダメ、最初に作った人がエライということです。イノベーションって、そういうことではないでしょうか。

※「IT勉強会カレンダー」
https://www.google.com/calendar/embed?src=fvijvohm91uifvd9hratehf65k%40group.calendar.google.com
※ iRobot Scooba®
http://store.irobot.com/product/index.jsp?productId=11033986

( 13年02月28日 )
  • ※ 最初は大阪イノベーションハブが間に入らせていただきますが、最終的にはプレイヤーの判断によりますので、
    必ず連絡がとれるとは限りません。ご了承ください。
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