Innovators

アメリカと日本、両方の視点で僕が目指すイノベーション

( 13年03月26日 ) img

コネクトフリー株式会社 | 代表取締役総合開発責任者兼CEO クリストファー・テイト氏
http://connectfree.jp/
1988年シアトル生まれ。5歳でプログラミングを始め、シリコンバレー伝説の投資家から10代で投資を受ける。2006年、Zooomr社設立。2007年に来日し翌年、株式会社ブルーブリッジを創業。2010年にコネクトフリー株式会社を設立し代表取締役に就任、現在に至る。

ネットワーク技術の素晴らしさに出会った幼い頃

kristopher_img_01
4歳の時、僕はシアトルに住んでいた。父の友人がワシントン大学に勤めていたから、大学のメインフレームのアカウントをもらい「Gopher」というサービスに接続することができた。サービスの利用者は大学の研究者や職員が主で「Gopher」は情報交換の場になっていたんだ。まだ4歳の僕はというと「空は何で青いの?」なんて質問ばかりしていた。でもね、それにもかかわらず、1ページから2ページもの分量の答えが返ってきたんだよ!楽しくて夜中まで夢中になってた。PCを見ると「この箱の中にはどんな質問に対しても答えがあるんだ」そう感じたね。これが僕とネットワーク技術との出会い。つながるってこういうことなんだ。5歳になった僕はとうとう自らの手でこの画面を作りたくなってプログラミングを始めたんだ。

学校よりも仕事が好き。そして向かったシリコンバレー

高校に入学した15歳。でも、どう考えても学校よりも仕事のほうが面白かったから、すぐに飛び級で卒業し、16歳の時、シリコンバレーに向かった。“写真を共有したい”というアイディアがその頃あって「Zooomr」という写真共有サービスを始めたんだ。他にもすでに写真共有サービスはあったけど、まるで、がっちりカギのかかった小部屋が無数に並んでいるようで「写真は世界中のみんながだれかと一緒に楽しむもの」という僕の考えとはかけ離れたものだった。おかげで「Zooomr」は立派なサービスになったよ。シリコンバレーでは誰もが知っているエンジェル投資家だったRon Conway(ロン・コンウェイ)から突然の電話を受けたのも、その頃。初期のGoogleに投資したことで知られる人物だ。受けとった小切手を持ってバンクオブアメリカに行った10代の僕を見て、銀行員は目を丸くしてたよ(笑)。

ソフトウェアとハードウェアの出会いが、日本を変える

「Zooomr」がうまくいって次のおもしろいことを探していたある日、友人と日本について話してて、そのまま1000ドルの航空券を買ってしまったんだ。東京の空港にはたくさんのZooomr ユーザーが迎えに来てくれた。今でもすごく良い思い出だよ。
kristopher_img02小さい頃から僕の身のまわりには、TOYOTA、Nintendo、Sony、Onkyo・・・たくさんの日本製品があったけど、日本に来てあらためて思ったのは、日本のハードウェアメーカーの技術はとても素晴らしいということ。ちょっぴり残念なのは、日本のメーカーがあまりオープンじゃないように感じられることかな。技術を守ることは大切だけど、技術だけではなく、どう生かすかをみんなでオープンに話し合うことがこれからは必要なんだと思う。以前はハードウェアのみで完結していた技術も、今はソフトウェアなしでは、成り立たなくなっているからね。日本のハイレベルなハードウェアの技術と、ソフトウェアの技術がオープンに出会えば、日本はもっとイノベーティブになるはず――アメリカと日本、その両方の経験から感じるのはそういうことかな。

ネットワークの力で実現したい  イノベーティブな社会

現在代表をつとめるコネクトフリー社では「Ever」というネットワーク技術を開発している。日本のネットワークインフラは素晴らしく、ほとんどの人がスマートフォンを持つようになっている。クラウドサービスも便利だけど、どこにあるか分からない遠くのサーバーから情報が送られてくるのは効率的じゃないと思うんだ。もっと自由に、もっとシンプルに、全てのデバイス同士が直接つながればいいんじゃない?そんなアイディアを実現するのが「Ever」なんだ。活動拠点にしている京都リサーチパークは技術者や起業家たちが入居していて、いろんな“知”とのオープンな出会いがある心地よい場所だよ。大阪にも様々なプロフェッショナルな人々が集う場所ができるのは大歓迎。まだ出会ったことがない、大阪、奈良の人たちとも、もっとつながりたいね。

( 13年03月26日 )
  • ※ 最初は大阪イノベーションハブが間に入らせていただきますが、最終的にはプレイヤーの判断によりますので、
    必ず連絡がとれるとは限りません。ご了承ください。
PAGE TOP