03. 大阪で始めた起業家たち

日立造船株式会社E.H.ハンター、範多 竜太郎

日立造船株式会社 E.H.ハンター、範多 竜太郎
父子2代で我が国の造船技術向上に貢献
ハンターは、日本の造船業の将来性に着目し、1881年に現在の日立造船となる「大阪鉄工所」を創業。帆船から汽船に切り替わる時機をとらえ、日本初の鋼船を完成させた。エンジン分野では三連成蒸気機関の製造に成功するなど、1890年代に鉄船・鋼船の先駆的な建造技術を整備し、日本の造船技術の進歩に貢献した。
彼の事業は、政府からの保護なく一民間外国人によって創設された点で特筆すべきところがある。
父・ハンターから事業継承した範多竜太郎は経営と技術の刷新に取り組み、1900年に大型船の建造を開始する等、事業拡大を続けた。
2002年に祖業の造船事業を分離し、現在はエネルギーと水の環境分野にコア事業が移ったが、ハンターの「挑戦の精神」は、没後100年経った今も生き続けている。