【インスタ、エアビー、Slack等】人気サービスの初期ユーザー獲得方法
更新日:2020年10月28日(水)

今でこそ世界中で人気のサービスにも必ず初期ユーザーがいました。ユーザー獲得に苦しむサービスが多い中、彼らはいかにユーザーを集めたのでしょう?事例をいくつか紹介していきます。
Airbnb
- 創業
- : 2008年8月
- 初期ユーザー獲得方法
- : ブロガー
サンフランシスコ市内でのデザインカンファレンス開催時、ホテルがソールドアウト状態になったことに着目したファウンダーの3人が、共同で住んでいたアパートの家賃を稼ぐためにエアベッドを貸し出したのが始まり。
カンファレンスの来場者に知ってもらうため、デザイン関連のブログに片っ端からメールを出して記事にしてもらい、宿泊者を獲得。具体的なサービス化はされていなかったが、このアイディアをAirbedandBreakfastというサービスに進化させていきました。
Microsoft
- 創業
- : 1975年4月
- 初期ユーザー獲得方法
- : 電話営業
世の中に「パソコン」なるものが普及すると考えていたビルゲイツとポールアレンは、パソコン製造メーカーのMITS社に営業電話をかけ、ソフトウェアの重要性を売り込みました。
しかし、その当時彼らはMITSのパソコンを所有しておらず、ソフトも完成していませんでした。その後大学のパソコンを利用して8週間でBASICを作り、納品に成功しました。
- 創業
- : 2010年1月
- 初期ユーザー獲得方法
- : 口コミ
ファウンダーのBenがサービスを友人や家族に知らせ、まずは彼らが初期ユーザーとなりました。
その後、知名度を上げるためにブロガーを集めたイベントを開催し、サービスを紹介。また、Benは複数のお店に行き、そこのパソコンのブラウザ上でPinterestを開いたままにすることで知名度を上げました。
Slack
- 創業
- : 2013年8月
- 初期ユーザー獲得方法
- : 口コミ+PR
FlickrのファウンダーでもあるStewart Butterfieldが、オンラインゲームのスタートアップの社内のチーム向けに自社開発したコミュニケーションツールをリリースしたのが今のSlack。
最初は、友人の会社で使ってもらえるように頼み込みからスタート。社内スタッフの試用から全社に拡大し、フィードバックを元にサービスを改善。正式にリリースされる頃にはメディアからの取材を受けるようになっていたそうです。
2013年8月に招待制プレビュー版をリリースし、初日だけで8,000の招待リクエストを獲得。2週間でその数は15,000まで膨れ上がりました。
その後、プレビュー版に登録したユーザーを順次サービスに招待し、行動を観察してサービスを改善。この繰り返しで多くのユーザーに愛されるプロダクトに成長しました。
- 創業
- : 2006年7月
- 初期ユーザー獲得方法
- : 社内ユーザー+口コミ
今では誰もが知るTwitterは、ポッドキャスティング系のサービスを提供していたOdeoの社内向けプラットフォームとして開始。
創立時のOdeoに入社したJack Dorsey(現Twitter CEO) が社内ハッカソンで生み出したアイディアをCEOらが気に入り、正式にリリース。スタッフ間のつぶやきから利用され始めました。
その後、ファウンダー達がスタートアップイベントでTwitterを紹介することで、外部ユーザーの増加につながりました。
Zoom
- 創業
- : 2011年
- 初期ユーザー獲得方法
- : 高速脇のビルボード広告
コロナ禍で一気にユーザーが拡大したZoomは、初期ユーザー獲得にアナログなビルボードを採用。それも、シリコンバレーを貫くUS101脇に大きなロゴとURL、そして“Video Conferencing That Doesn’t Suck”と掲載。その後、ユーザーがユーザーを呼び、2019年には上場も達成しました。

サービス内容や時代背景によって異なるが、どこもユニークな方法でユーザーを獲得しています。また、まずはリリースし、ユーザーのフィードバックをもとに改善を重ねる姿勢も特徴的。事例からぜひヒントを得ていただければと思います。
執筆者:btrax Japan
編集・編集責任者:大阪イノベーションハブ 鈴木