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現代のスタートアップチームに求められる6つの役割

更新日:2021年01月27日(水)

現代のスタートアップにおいて、どのようなチーム編成を行うのが良いのでしょうか?組織と業務プロセスがしっかりと形成されている大企業と比べ、スタートアップのチームはかなり特殊なもの。

スピード感を持ってビジネスを推進させていくために、スタートアップに求められる組織のあり方について解説していきます。

全員が攻めに徹するカミカゼチーム

そもそも、スタートアップとは「新しいビジネスモデルを開発し、短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙うことで一獲千金を狙う人々の一時的な集合体」を指します。急成長を達成するには、じっくりと組織を醸成する余裕はありません。

特にスタートアップ立ち上げ時からしばらくは、いわゆる「仕組み」というものはほとんど存在せず、かなりカオスな状態であることも少なくはありません。

最小のチーム構成:「Hacker」「Hustler」「Hipster」

スタートアップは、ファウンダー含めメンバーの多くが未熟な若者だけで構成されるため、勢いはあるが、長期戦に耐えられないケースが多くあります。そして、おおよそ彼らは社内教育制度のない、能力勝負に偏った、いわば“即席”チームであり、短時間のうちにその形態が大きく変化することも。

そんな状況で、以前よりスタートアップの理想的な創業チーム編成は、ハッカー (開発担当)、ヒップスター (デザイン担当)、そしてハスラー (ビジネス担当)とされてきました。この3人を中心に、資金調達を行い、速いスピードでプロダクトを作り、世に出していきます。そして、この3人をまとめるのが共通したビジョンなのです。

Vision

全員が攻めに徹するカミカゼチーム

そして、これまでご紹介した最小限の役割に加え、現代ではよりバランスの良い「次世代」のチーム構成と役割が求められ始めています。ユーザーのニーズや価値観、テクノロジーなど、外的環境の変化のスピードも格段に上がっている現代において、スタートアップとしてビジネスを推進するためには、多様かつ柔軟に役割を果たせるチームメンバーが不可欠です。

下記に紹介するのは、今の時代においてスタートアップ企業が急成長を達成し、内部崩壊を極力避けるために必要な6つの役割です。

1. Visionary – ビジョン担当
会社の存在意義や長期的な社会的存在価値を定義する

2. Hustler – ビジネス担当
資金調達や営業、パートナーシップなどのビジネス開拓をする

3. Hacker – 開発担当
コーディングやエンジニアリングを通じてプロダクトの開発をする

4. Hipster – デザイン担当
プロダクトのUIや全体のUX、ブランド素材などのデザイン全般を担当する

5. Magician – マーケティング担当
市場調査やデジタルマーケティングを中心に、サービスのユーザー獲得を行う

6. Enabler – 実務担当
チームが機能するための日常業務やカルチャーづくりを行う

上記は必ずしも6人のスタッフが必要ということではなく、1人が複数を兼任する場合もあります。例えば、創業時のAppleの場合、Steve JobsはVisionallyとHustlerを、HONDAは本田宗一郎がVisionallyとHackerを兼任していました。

個性的でなければスタートアップではない

そして実は、これら6つの役割を担う人たちの特性を考えた場合、かなり個性的な内容になることがわかってきます。今世界的に大成功を収めている企業のメンバーたちも、それぞれ6つの役割に当てはまります。

1. Visionary
誰もが不可能と思うほどの目標に対し、リアルな情熱を持っている
例: Elon Musk, CEO of Tesla, CEO & CTO of SpaceX

2. Hustler
まだ実現していないことをまるで実現したかのように大きく見せることができる
例: Elizabeth Holmes, CEO of Theranos

3. Hacker
テクノロジーとの対話が得意
例: Mark Zuckerberg, CEO of Facebook

4. Hipster
周りが気づかないような細部にこだわり、精度を上げる
例: Jack Dorsey, CEO of Twitter & Square

5. Magician
1を100のようにうまく表現し、多くのユーザーからの注目を集める
例: Jeff Bezos, CEO of Amazon

6. Enabler
そんな個性豊かなチームをひとつにまとめ、前進させる
例: Sheryl Sandberg, COO of Facebook

強烈な個性を持ったチームを武器に、今までにないイノベーションを通じ、人々の生活と世の中を変えることを達成することがスタートアップの役割なのです。

執筆者:btrax Japan

編集・編集責任者:大阪イノベーションハブ 鈴木

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