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スタートアップで働く人

西川 慧 氏/松田 ひかる 氏

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「企業は人が作る。」スタートアップが成長する過程において起業家は多くの仲間と出会い、共に長い道のりを歩みます。スタートアップで働く人は、どのような経緯で企業にジョインしたのでしょうか。

一人一人に焦点を当てるとそこには様々なご縁で繋がった、イキイキと輝きながら働く姿がありました。

新たな価値の創出で空き家問題を解決し、
社会のSDGs実現にも貢献

西川 慧 氏/松田 ひかる 氏

空き家活用株式会社(2014年設立)
西川 慧氏(左)在籍年数:1年2ヶ月 インサイドセールスチーム所属 チームリーダー
松田 ひかる氏(右)在籍年数:4年 管理部所属 経理・総務業務およびCI企画推進担当
https://aki-katsu.co.jp
日本全国の空き家・空き地活用に関わる情報発信・調査・提案をはじめ総合プロデュース

今、そして将来にも大きな影を落とす、社会問題を解決する空き家活用事業

加速する高齢化や人口減少により、年々大幅に増加しつつある日本全国の空き家と空き地。総務省の調査によると、地方都市だけでなく、大都市圏でも居住者が居らず、放置されたままの家や土地は増加が続いており、今後建物の倒壊や土地の荒廃等、様々な問題が予想されている。

こうした日本の未来に多大な影響を与える社会課題に対して、解決策となる空き家・空き地の利活用に関わる事業を展開しているのが空き家活用株式会社だ。

同社は2015年に創業し、2017年1月より、同社独自で空き家の実態調査を開始。同年9月には「平成29年度 国土交通省地域の空き家・空き地等の利活用等に関するモデル事業者」の選定を受け、事業化を加速させた。

現在は、空き家・空き地のオンラインデータベース「AKIDAS」の運用をはじめ、自社調査員によって得た緻密な物件データを活用した空き家・空き地の再流通システムの構築と、空き家のリノベーション提案や従来にない活用方法の提案を含めた利活用モデルの開発・プロデュースを行い、業界内外から注目を集めている。

近い将来、避けては通れない社会課題の解決と、世界中で推し進められるSDGsの実現をめざして業界をリードする空き家活用株式会社。その管理部門で総務・経理やCI企画を担当する松田ひかる氏、インサイドセールスチームのリーダーとして提案業務と組織マネジメントに従事する西川慧氏、お二人に入社までの背景や当時の思い、またスタートアップ企業で働く魅力についてなど、気になる疑問を投げかけてみた。

――今、お二人が担当しているお仕事内容について

松田氏:私が所属しているのは管理部で、仕事は総務関連、経理関連など、バックオフィス業務全般を担当しています。

また最近は、CIに関する企画や実施を検討する立場で色んな仕事に携わる機会をいただいています。

といっても、CIについては始まったばかりで、まだまだこれからです。

西川氏:私はインサイドセールスチームに所属しており、不動産事業者様やその他業種の法人様に当社が運営する空き家・空き地物件を集積したWEBデータベース「AKIDAS」を活用いただく提案を行っています。

主に自社オフィスで顧客へのアプローチや相談対応、プレゼンテーションを行っていますが、コロナ禍の今は、自宅から電話やメール、オンライン会議システム等を使って業務を行っています。

共通の思いとVISIONを胸に、自らも当事者意識と使命感を持って働く

――どんな思いを抱いて転職をし、今の会社に入社をされたのですか?

松田氏:最初に入った会社は、社員数が数人の広告代理店でした。ほとんど家族経営に近い形式の会社で、経理や経費計算等のバックヤード業務を3年半程経験。そんな中で当社社長の和田と知り合い、事業やこれから会社をほぼイチから創るということを聞きました。

特に決め手になったのは、和田の人柄。「この人は何かおもしろいことをやりそう!」「私も一緒に何か社会に役立つことができそう!」と当時は感じました。

もちろん、私自身は経験したことがない仕事も多く、会社や事業を創り、育てていくということは未体験だったので、不安も少しありました。でも「逆に色んな経験ができて成長できそう」という期待の方が大きかったです。

和田の「みんな(スタッフ)を家族」と捉える考え方にもとても共感しました。入社当時、まだスタッフが少なかった時期も、会社が大きくなった今も、和田のその考え方は全く変わっていないんです。

左からCMOの坂井氏、西川氏、松田氏、代表取締役CEOの和田氏と

西川氏:私の場合、入社したのが2020年6月と、松田や他のメンバーと比べて日は浅いのですが、事業内容が魅力的だったことと、クレドに書かれた会社としての考えに共感し、入社を決めました。

当社を知ったきっかけは、前職で不動産サービス業を展開している会社で35歳の節目を迎えた時。「もっと社会課題に関わる仕事に関わりたい」と考え色々と調べたところ、当社のサイトを見つけ、すぐに和田のTwitterに「面談させてほしい」とDMを送ったんです。

和田との面接で感じたのは、事業や社会課題解決に賭ける圧倒的な思いと熱量でした。

私は20代の頃、人材業界大手で働いた後、自分でも起業。その後マーケティング会社に勤め、30代からは不動産会社など、色んな業界を経験してきましたが、本物の起業家のすごさ、考えの強さ、ビジョナリーな姿勢に感銘を受けたのを覚えています。

――今の仕事でやりがいや印象に残る仕事・エピソードはありますか?

西川氏:当社の強みであり独自性でもある、自社調査員によって集めた空き家のデータ、さらにそれを活用した提案を行うビジネスモデルは他にはなく、競合する企業もありません。

そうした独自性から、企業だけでなく自治体と連携協定を結んだりと、より規模の大きな案件に広がっているところが面白いですね。

連携協定を結んでいる自治体も着々と増えています。

仕事を通して、多くの都道府県や地域が空き家・空き地問題に困っているということが改めて分かり、それを自分達のサービスや事業が解決していることに手応えを感じています。

とはいえ、2013年には約840万戸だった空き家件数が、2033年には約2100万戸近くになるという予想もあります。日本の人口も減少傾向にありますから、もっと当社のサービスを知ってもらい、広げていかなければという使命感を持って日々働いています。

松田氏:和田もよく「空き家市場は、まだまだこれから創っていかなければならないし、その市場自体を創るのは私たちだ」と言っています。

この言葉通り、自分達の仕事は、今世の中にないモノを創っていく面白さがありますね。

これまでで特に印象に残っているのは、最初の資金調達に経理として関わった時。

知識やノウハウもない中で書類作成を行った際は「もし私が数字を間違ったら数千万円単位の大きな損失を生んでしまう…」とドキドキしました(笑)。

でも、こうした会社や事業の未来に関わる仕事とスケールの大きな数字を扱うことができるのは、スタートアップ企業ならではだと感じています。

社員を家族と考え、一人ひとりの意志や発想を大切にする環境で成長を実感

――スタートアップ企業で働く中で、お二人にはどんな変化が起きましたか?

松田氏:私は入社して4年になりますが、色んな仕事を任せていただいたおかげで、経理や総務といった業務だけでなく、社会保険のこと、福利厚生に関する知識や業務スキルを得ることができました。それに会社全体や組織についても考えるようになり、視野が広がったように思います。

そのベースになっているのが、家族のようにどんなことも遠慮なく話せる社風、そして目安箱の存在です。目安箱は、匿名で事業や組織運営、制度等、誰もがどんな内容でも投書できるシステム。

投げかけられた課題やテーマは、社員みんなで真剣に考えてスピーディに解決します。決まったことはすぐ実行し、その後もより良く改善していきます。こうしたオープンで社員の声を大切にする環境のおかげもあって、入社当時は受け身だった私も、今では自発的に考えを言えるまでに成長できました。

西川氏:現在のチームでは、私や外部も含めて4人のメンバーを取りまとめるリーダーを任されています。少人数の組織ということから、リーダーでありプレーヤーというポジションでセールスを行っています。

また一人ひとりに大きなプロジェクトを任せるなど、大きな裁量権を与えられて自由な発想で仕事ができるのは魅力です。

会社として大きな売上につながる案件を受注した時は、Slackで社員みんなから「おめでとう!」「よくやった!」「ありがとう!」というメッセージをもらい、会社の成長に貢献できたという実感を持てました。

これは、大手や一般の企業ではなかなか味わえないことだと思います。例え大手企業と比べて売上額が小さくても、その重みや喜びは何倍も違いますね。

会社の成長と社員の成長を両輪に、自分達の事業を日本から世界へ広げる

――最後にお二人のこれからの夢や目標、実現したいことを教えてください。

松田氏:これまでは、不動産事業者様との関わりの中で事業を拡大してきましたが、今後はここ最近増えてきた日本各地の自治体との連携を事業や会社の成長にどう活かし、つなげていくかが重要だと思っています。

そのために私が挑戦するのは、当社の企業価値やイメージを高めるCIです。

会社のブランディングの成功によって事業もPRしやすくなり、当社が取り組む空き家・空き地問題を社会全体が認識し、関わっていこうという機運も創り出せますから、全力でCIに取り組んでいきたいです。

西川氏:まずは、資金調達に頼ることなく、自分達の利益で事業を継続できるように売上を拡大するのが目標です。

そのためには、その最前線であるインサイドセールスチームも新しいセールスの方法を考えたり、空き家の新しい価値をどうお客様に理解していただくか、色んな手法を考え、実行していくことが大事だと考えています。

私は「空き家は将来誰しもが当事者になるという意識が大事」だと思っていて、みなさんに空き家・空き地問題を認識し、今から解決に向け考えて行動することの大事さを知ってもらいたいと考えています。

空き家市場の開拓と社会課題への認知度アップをめざす和田の活動も徐々に拡がりをみせ、人気のお笑い芸人さんがサウナハウスにリノベーションし、その模様をYoutubeに流れたりと、世の中に注目されつつあります。

私や松田、一緒に働く仲間も同じ思いを持って目の前の社会課題に挑んで、株式上場を実現させ、その先の景色を見てみたいです。

スタートアップへのイメージ

<Before>

  • ●活躍しているのは20代の若手ばかり
  • ●給与の安定性や将来のキャリアアップに不安
  • ●会社や事業の継続性や将来性が気になる

<After>

  • ●年齢問わず、熱い思いを持った人材が活躍中
  • ●頑張り次第で給与・昇格は無限の可能性がある
  • ●自分達で成長を持続させられ、社会に貢献できる

自社のイイトコロ

松田氏:
社長をはじめ、経営層や同僚も含めて、みんなが柔軟な考えを持っています。会社のことや経営に関わること、働き方の改善等も社員が発信しやすく、スピーディ。働きやすさは自分達で創っていきます。

西川氏:
社員同士のコミュニケーションが取りやすく、メンバー間の連携がしやすいです。仕事の生産性においてコミュニケーションは非常に重要ですから、スムーズに仕事を進めていけるのは魅力です。

スタートアップで働こうと考えている人へ

松田氏
まだ世の中にないことや事業に取り組む環境ということもあり、みなさんが今まで知らなかったことを知り、色んな挑戦と経験ができるのがスタートアップです。おもしろい仕事やおもしろい経験をし、知識・技術・ノウハウはもちろん、思考や発想も大きく成長させていけるはず。何より、毎日楽しく働けるのは良いですよ!

スタートアップで働こうと考えてる人

西川氏
人生の最期を迎えた時、多くの人が「何故あの時、自分はあの挑戦をしなかったんだろう」と後悔すると言います。「やらない後悔とやる後悔ならどちらが良いか?」という議論もあると思いますが、私は挑戦してみることが大事だと思います。その後に見える景色は全然違いますからね。スタートアップに興味がある人はまず行動を!

スタートアップで働こうと考えてる人

2021年08月19日取材

(文:北川 学)

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