ホーム起業家ライブラリ西尾 幸紘 氏/Yukihiro Nishio

揚げは「Fried Tofu」と言うのに、なぜきつねうどんは「Fox Udon」?
日本人が当たり前に思っている日本食の不思議を伝えたい

西尾 幸紘 氏/Yukihiro Nishio

代表取締役
会社名株式会社タッチジャパン
ウェブサイトhttp://metaism.co.jp/
事業内容日本食と日本文化の翻訳サービス

「世界を変える仕事がしたい」、2010年にウェブサービスを開発するメタ・イズムを設立した、西尾幸紘氏。社会課題解決のソリューション開発に力を入れている。そして、2018年1月に2社目となるタッチジャパンを設立。タッチジャパンが提供するのは多言語対応の電子チケットサービスだ。日本を訪れる外国人観光客には不便なく満足が得られる体験を提供し、サービス事業者には簡単に始められる外国人対応のプラットフォームを提供する。

きっかけは身近な経験の積み重ねからだった。自身の身内に外国人やベジタリアンがおり、日本における彼らマイノリティを取り巻く環境と、彼らが経験する不便さを身近に知っていた。そして一方、サービスを提供している事業者側と接する中で、昨今の外国人観光客増加に伴い、外国人の対応に困っている店が増えている現状や、彼ら事業者側が外国人に対応することが難しい理由を知った。

外国人対応が難しい理由はいくつかある。言語の問題、お互いの異文化理解の不足、それと対応コストの高さ。
特に飲食店は収益性にシビアであるため、外国人対応に二の足を踏んでいる。カード決済の導入率も低い。客単価、回転率も異なる外国人対応への良し悪しもある。

そこで開発したのが、外国人対応に特化した専用の電子チケットだった。

電子チケットならば、店の導入コストはゼロからでもできる。カード決済のための設備投資も必要ない。チケット購入の条件も設定できる。
これはいわば、オンラインにコンシェルジュ付きの食券機を手軽に持てるサービスだ。

外国人対応はいまや一部の観光地だけの課題ではない。外国人はすでに身近な存在で、私達はこれまでになく多くのマイノリティに対し、社会全体で対応する必要が出てきている。しかし対応するためのインフラが整っていない。

日本社会が異文化と共生できていない現場を見るたびに、世界から遅れ孤立しているように感じてきた。
この現状を見るにつけ、自分達ならば解決できる――その思いが募っていった。そして、その思いからサービスの立ち上げを決意したのだった。

2020年の東京オリンピックをはじめ、まだまだ訪日外国人は増える見込みだ。大きな商機を捉えることはもちろんだが、何より、日本をもっと好きになってもらうためのサービスを作ったという喜びを味わえるイノベーターになってほしいと心から願っている。

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