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マクサスの新サービス「そっきん」2月開始 簡単・手軽に商品査定、買い取り

毎月第2、4金曜日の朝7時から、ベンチャー企業と大企業の事業提携や資金調達を目的とした早朝のプレゼンテーションイベント「Morning Meet Up(モーニングミートアップ)」がOIHで開催されている。 毎回テーマを設けて業界外観の説明とベンチャー企業によるプレゼンが行われており、2013年の開始から延べ300社を超える企業が登壇し、大きなニュースや事業につながる可能性を秘めたさまざまな提携事例も生まれている。 今回は2018年1月12日(金)に実施した「新生活特集」で登壇した注目ベンチャーを紹介する。

リユース市場活況

 進学や就職、異動さらに結婚や出産などのライフイベントに伴い、住まいや生活のスタイルは大きく変化する。特に年度末となる3月から4月にかけてその機会を迎える人が多く、家電量販店や大型スーパー、ネットショップなどを中心に「新生活応援」と題した売り出しが毎年行われている。流通大手の中には新春の初売りで買った商品を新生活が始まるタイミングまで預かるサービスを行っているほどだ。    総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、日本国民の約4%にあたる500万人前後が毎年移動をしており、新生活の開始に伴う引っ越しや住宅の賃貸や売買契約、家電や家具の購入など多岐にわたる消費が発生している。中でも近年変化が大きいのが家電や家具の流通だ。    一昔前は店舗での購入が主流だったが、インターネット経由での購入の割合が年々高くなってきている。さらにネットオークションや個人と個人を直接つなぐ商品売買サービスの登場により、状態のいい中古品を安く購入できたり、リサイクルショップでは値がつかないものでも個人間で売買が成立したりと、リユース市場が活況となっている。  サービスを利用する端末がパソコンからスマートフォンへとシフトしていることから、「より簡単に、より手軽に」がキーワードとなってきている。

ガラクタがお金に

 ガラクタだと思っていたものに思わぬ高値がつくというのはテレビの中の世界の話ではない。日本の押し入れに眠っているアイテムは15兆円市場といわれ、その「お宝」を誰よりも早く手軽に買い取るサービスが2月から始まる。開発しているのはマクサス(東京都品川区、関憲人代表)だ。  同社は、家電やスマホからブランド品、貴金属、家具やチケットに至るまで幅広い商品を対象に、ビデオチャットや実際に出向いて査定して買い取りを行っている。    2月に開始予定の新サービス「そっきん」は、利用者がスマートフォン上で商品カテゴリーを選び、対象品の写真と詳細情報を送信すると、その場で査定が行われて買い取り金額が提示される。金額に納得し販売を決定すればすぐに指定の口座にお金が振り込まれる。    その後、梱包資材を持って集荷に訪れる宅配事業者に商品を渡すという仕組み。他のフリーマーケットサービスと比較して、面倒な梱包は不要で、送料も無料だ。同社はこれまでの実績からさまざまな商品流通チャネルをもっており、幅広い分野の商品の買い取りができる強みを生かし、満を持して新サービスを展開する。


 新生活にまつわるベンチャーのプレゼンでは、その他にもチャットボットを利用した低所得者特化型オンラインキャリアカウンセリングと人材マッチングサービスを展開する「Compass」(神戸市、大津愛代表)、コンテンツマーケティングを活用した採用課金型の求人情報サイトを運営するファーストブランド(大阪市北区、河本扶美子代表)、ネットショップ運営代行とWEBサイト診断サービスを提供するアプロ総研(大阪市東成区、李重雄代表)の3社が登壇した。

文:デロイトトーマツベンチャーサポート 井村仁香
※本文は2018年1月22日付け フジサンケイビジネスアイ「ニュースの卵」に掲載された内容です。記事の無断使用・転載を禁止します。

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