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「2JOY」の出張レストラン 3年で売り上げ6倍 女性応援 家で本格シェフの味

毎月第2、4金曜日の朝7時から、ベンチャー企業と大企業の事業提携や資金調達を目的とした早朝のプレゼンテーションイベント「Morning Meet Up(モーニングミートアップ)」がOIHで開催されている。 毎回テーマを設けて業界外観の説明とベンチャー企業によるプレゼンが行われており、2013年の開始から延べ300社を超える企業が登壇し、大きなニュースや事業につながる可能性を秘めたさまざまな提携事例も生まれている。今回は2018年2月9日に実施した「働く女性応援特集」で登壇した注目ベンチャーを紹介する。

家事負担軽減に商機

いわゆる女性活躍推進法が全面施行されて、まもなく2年を迎える。政府は20年までに25歳から44歳までの女性の就業率を73%(14年時点で70.8%)、第1子出産前後の女性の継続就業率を55%(10年時点で38%)まで、さらに指導的地位に占める女性の割合を少なくとも30%(14年時点の課長級以上8.3%)程度まで引き上げるという目標を掲げている。

仮にこの目標が達成された場合、就業率アップと管理職増加による所得の増加が9800億円と試算されており、女性の社会進出によるライフスタイルの変化を契機とする新商品・サービスの開発や需要拡大が見込まれている。

例えば、家事の負担軽減につながるサービスや製品、家電、住宅そのもののIoT化、子育て支援、さらに美容関連やヘルスケアサポートなど多岐に渡り、その市場規模は8000億円を超える。

最大70人から選べる

こうした中、「子育て中のママに外食気分を!」をコンセプトに2JOY(ツージョイ、大阪市西区、東條恭考代表)の出張レストランサービスが好評だ。シェフが一般家庭に出向いて本格的なコース料理を提供する。

コンセプトのとおり、子育てや介護などの理由で外食がしづらい層や近所に飲食店が少ない郊外に住む層を中心に、誕生日やクリスマス、法事など家族や友人が集まるタイミングで利用されている。15年の起業から順調に売り上げを伸ばし、18年は6倍になる見込みだ。

申し込みはWEBサイトから受け付けており、日程や予算、ランチかディナーを選択すると、最大70名の中から好きなシェフに出張を依頼することができる。料理のジャンルも和食、中華、フレンチ、イタリアンなど幅広く、中には目の前で手打ちパスタを作ったり、ピッツァ窯を搭載したキッチンカーで訪問し本格的な窯焼きピッツァを提供したりするなど、個性豊かなシェフが名を連ねる。

現在は関西を中心に一般家庭への出張に加えて、ケータリングサービスも実施している。さらに、鉄道会社や不動産会社との連携によりテナント企業や顧客の満足度向上、福利厚生としての利用などニーズに応じて柔軟に商品企画を行っている。

今後は中部、中国地方にもサービス提供範囲を拡大する。 将来的には、日本最大のシェフネットワークを構築し、シェフや料理にまつわる様々なソリューションを提供できるプラットフォームを目指している。


 働く女性を応援するベンチャーのプレゼンでは、その他にも子供服のリサイクルコミュニティーキャリーオン(CarryOn)を運営するキャリーオン(CarryOn)キャリーオン(東京都港区、長森真希代表)、乳がん経験者による、おしゃれで楽な乳がん患者向け下着の開発販売を手掛けるアボワールインターナショナル(京都市下京区、中村真由美代表)、誰でも簡単にアクセサリーがつくれ売買もできるスマホアプリ「monomy」(モノミー)を展開するファンアップ(東京都渋谷区、山口絵里代表)の3社が登壇した。

文:デロイトトーマツベンチャーサポート 井村仁香
※本文は2018年2月26日付け フジサンケイビジネスアイ「ニュースの卵」に掲載された内容です。記事の無断使用・転載を禁止します。

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